老後のお金は足りる? ライフプランシミュレーターで一生分の家計を試算する方法
「老後のお金は足りるのか」は、給与・公的年金・税金・社会保険料・生活費・貯蓄と運用が組み合わさって決まるため、頭の中だけではなかなか答えが出ません。
このページでは、家計のこれからを一生分試算できる無料の「ライフプランシミュレーター」で何がわかるのかと、試算の進め方を、具体的な数字で紹介します。
このツールでできること
- 毎年の手取りの試算: 夫婦の給与・公的年金・退職金から、所得税・住民税・社会保険料(在職中の保険料、退職後の国民健康保険料・介護保険料・後期高齢者医療保険料)を差し引いた手取りを、年ごとに計算します。
- 資産の推移: 現金・預金、NISA、特定口座、iDeCoの積立・運用・取り崩しを含めて、資産の残高が年齢ごとにどう変わるかをグラフで確認できます。現金・預金がマイナスになる年(資金不足)があれば、知らせます。
- 支出とライフイベント: 毎月の生活費、年齢による生活費の変化、車や家電の買い替えのような数年おきの支出、教育費などのライフイベント、家族への生前贈与を入力できます。
- プランの比較: 「繰下げ受給する」「生活費を見直す」のように条件を変えたプランを複数作り、並べて比べられます。
- 相続税の目安: 法定相続人・配偶者の税額軽減・不動産を含めて、相続税の目安も試算できます。
試算の例: 45歳の夫婦の場合
次の条件で試算すると、結果は下の表のとおりです(ライフプランシミュレーターと同じ計算です)。
- 世帯主45歳、給与収入700万円、65歳で退職。公的年金は65歳から年208万円(老齢基礎年金78万円・老齢厚生年金130万円)
- 配偶者45歳、パート収入100万円、60歳まで。公的年金は65歳から年78万円
- 現金・預金500万円、NISA300万円(毎月3万円を60歳まで積み立て、想定利回り年3%)
- 生活費は毎月30万円と年1回などの支出50万円(年410万円)
| 項目 | 生活費 月30万円 | 生活費 月27万円 |
|---|---|---|
| 65歳の年末の資産 | 約4,780万円 | 約5,530万円 |
| 90歳時点の資産 | 約2,090万円 | 約3,710万円 |
65歳までは毎年黒字ですが、夫婦ともに年金生活に入ると、年金の手取りだけでは生活費をまかなえず、毎年約135万円を貯蓄から取り崩すことになります。それでもこの例では90歳まで資金は足ります。
生活費を毎月3万円見直すだけで、90歳時点の資産は約1,600万円増えます。小さな節約が数十年分積み重なると大きな差になることが、数字で確かめられます。
試算の進め方
- 世帯構成と収入: 家族を追加し、生年月日・給与収入・引退年齢・公的年金(ねんきん定期便の金額)・退職金を入力します。源泉徴収票の金額を入力すると、税金の計算がより正確になります。
- 資産: 現金・預金、NISA、特定口座、iDeCoの今の残高と、積立・取り崩しの予定を入力します。資産リバランスシミュレーターを使っている場合は、口座の残高をそのまま取り込めます。
- 支出: 毎月の生活費、年齢による生活費の変化、数年おきの支出やライフイベントを入力します。
- シミュレーション結果: 資産の推移のグラフと、年ごとの明細(手取り・税金・社会保険料・支出・資産残高)を確認します。まだ入力されていない項目があれば、結果の欄の上に案内が出ます。
年に一度、ねんきん定期便や源泉徴収票が届いたころに実際の残高を記録すると、「計画どおりに進んでいるか」を計画と実績のグラフで振り返ることもできます。
計算の前提と注意点
- 所得税・住民税・社会保険料・公的年金等控除・退職所得控除・相続税などは、現行の制度の値で計算しています。使っている値と根拠は、ツールの画面の「ⓘ 計算の前提」で確認できます。
- 運用の利回り・物価は一定と仮定しています。実際の運用成果は変動し、元本を下回ることもあります。
- 試算の結果は目安です。税務・相続の判断が必要な場合は、税理士や金融機関などにご相談ください。
- 入力したデータは、お使いのブラウザの中だけに保存されます。ファイルへの書き出し(バックアップ)もできます。
関連するツール
iDeCoの受け取り方や、公的年金を何歳から受け取るかを先に絞り込みたい場合は、「iDeCoシミュレーター」「ねんきんプランナー」で試算してから、その内容をライフプランシミュレーターに引き継ぐこともできます。

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